前回の関西タミグラではツーリングクラスBメイン優勝と、去年と同じ結果になってしまいました。結果は満足ですが、一年経っても成長が見られない自分にはガッカリです。
前回タミグラの振り返り、反省点として感じた大きなポイントは、周りを警戒する注意力と、走りの精度を支える集中力の関係性です。
予選で危険な周回遅れを警戒しつつの走行で、スローペースなのにディッシュを踏んでしまうミスをしてしまいました。
逆にBメイン決勝では周りの運転レベルの高さから安心して自分の走りに集中でき、走行ペースは予選より速かったにもかかわらず大きなミスなく走行できています。
つまり、周りを注意する事で走行に対する集中力が不足してしまい、その結果ミスをしてしまったのです。
周りを見る事で危険を予知できることはメリットである一方、自分の走りに対する集中力が落ち、走行ラインの精度が落ちる事を実体験しました。
上記現象を経験則で知ってはいましたが、もう少し踏み込んで「見える化」してコントロール出来ないか?と言うのが今回のブログの骨子です。
見える化のための走行精度(集中力)の目安として。
レベル5…全てのデッシュに対して10cm以内に寄せたコーナーリングができ、コーナーへの進入、立ち上がりが安定している。
レベル4…全てのデッシュに対して20cm以内に寄せたコーナーリングができ、コーナーへの進入、立ち上がりが安定している。
レベル3…殆どのデッシュに対して20cm以内に寄せたコーナーリングができ、コーナーへの進入、立ち上がりが安定している。
レベル2…殆どのデッシュに対して20cm以内に寄せたコーナーリングができるが、コーナーへの進入、立ち上がりが安定していない。
レベル1…殆どのデッシュに対して20cm以内に寄せたコーナーリングが出来ていない、コーナーへの進入、立ち上がりが安定していない。
※ここでのディッシュは全てのディッシュではなく、コーナーにおけるクリップにあるディッシュを指します。
周りの警戒レベル(注意力)の目安として、
レベル5…特定の上位レベルの車、不安定な車を前後半周に渡り警戒
レベル4…特定の上位レベルの車、不安定な車の位置を意識しつつ前後2mほど警戒
レベル3…特定の注意すべき車はナシ、前後2mほど警戒
レベル2…特定の注意すべき車はナシ、前方2mのみ注意、後ろは気にしない。
レベル1…特定の注意すべき車はナシ、周りは一切気にせず自分のラインにのみ全集中。
と、仮に定義してみます。
集中力と注意力、この二つのレベルは反比例の法則にあり、周りに注意力を向けると走りの集中力が落ち、走りに集中力を向けると注意力が落ちます。
予選での単独事故の瞬間は注意力レベル5で、集中力レベルが1にまで下がってました。(個人的な感覚です。)
問題なのはその状態になった事ではなく、そういう状態になっている事に気がついていない事だと考えます。
その状態で集中力レベル5(10センチ以内に寄せる)の走りをしようとすれば当然ディッシュを踏んでしまいますよね。
周りを注意している時は、大回りになっても、ゆとりのあるライン取りをするべきでした。
自分がどういう意識状態で走らせているか?を客観的に意識しながら走ればミスは減らせるはずです。
もっと踏み込んで言えば、予選の2分をどう組み立てたいか?シナリオを考えておき、自分が2分の間にどういう意識状態の変化をするべきなのか?を事前にシュミレーションしておけば、ミスが減るだけでなく勝率も上がると考えます。
※勝利条件は人によって違いますので、ここで言う勝利はレース前に立てた目標の達成と定義します。
さらに同じ予選ヒートを走る自分以外の車の個性に合わせたシナリオを何パターンか用意すれば、意外な展開にも慌てる事は無くなるはずです。
上位者に先行を許すパターンや、周回遅れに中盤追いついてしまった時など、そうなった時にどういう意識レベルで立ち回るか事前に考えておくのです。
勿論シナリオ通りには行かないでしょう、アドリブも必要なはずです。しかし本筋をしっかり意識しておけば多少脱線しても目指すシナリオに戻そうと努力出来るはず。
車も腕前も今から激的なレベルアップは望めないので、勝率を上げる現実的な策として作戦的な面でも研鑽を続けようと思っています。
試験勉強の合間に、ですがwww